「うた」を思い出した


約20年前のことだ。
自身の内奥にあって無限に湧き出でている喜びを詩にして創り、歌いたいという切なる想いがやってきた。
そして歌うことを再開した。

真理を追い求め、時には絶望し、時には喜び、憧れと苦悩の旅を続け行き着いた所は和尚のスペースだった。
深い慈悲の導きを受け、旅の最後に大いなる歓喜を味わい、それを生きることとなった。
限りない感謝、喜び、理解が止めどなく溢れている。
これを歌にして表現したいという想いがやってきた。
詩が生まれ、曲が生まれ、そして歌った。
それはまさに「無」からやってきた恵みであり、
それを歌うことの嬉しさは計り知れないものだ。

そうしているうちに、音楽をやめていたその前の“失われた”20年間を思い起こすようになり、過ぎ去った時間を少しでも取り戻したいような、非常に曖昧な、もやもやとした想いがマインドに行き来するようになった。

何か遙か昔に置き忘れた宝物を探すような気持ち。そんな宝物など存在しないと最初から分かっているはずなのに。
技術を思い出すと共に頭が支配し始めていたのかもしれない。マインドが夢を紡ぎ、その中へと落ちていったのだろう。

そもそも過去は消えている。もうすでに存在してはいない。マインドはいつもするように不可能なことを相手にもがき続ける。
実に滑稽な“我がココロ”だ。可愛くて愛嬌があるが、それが「自分」であると勘違いし始めるとちょいと面倒だ。

しかし今
黒雲は晴れ大空が広がった!
過去などどうでもいいのだ!
この喜びを歌いたいという原点が今再び此処にある。
瞑想と共に・・否、瞑想が歌うのだ。
内なる歓喜の衝動が歌っている!

「うた」を思い出した。
何故かは知らない。突然それはやってきた。
空から降り注いだ、存在の奥底から湧き出でた!

存在の慈悲、和尚の導き、阿弥陀の計らいというものなのだろう。
存在の歌、阿弥陀の歌、この法悦の歌が風のようにまたここにやってきた。
今まさに中空の竹が歌う!

今はこのエネルギーを楽しむことにしよう。

去る7月30日、ライブスペースSHOJIMARUで行われた「円空」のライブ“極楽'n Roll Show”。
素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。
お集まり頂いた方々、SHOJIMARUスタッフの皆さん、そして吾が敬愛する円空のメンバーに深い感謝を捧げます。

合掌 DAIJO
















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